- ちゅうろう
- I
ちゅうろう【中老】(1)初老よりも年齢の上の人。 五〇歳過ぎほどの人。
「~の婦人」
(2)中世後期, 農村で指導的な地位にあった農民層の一部をさす。 年寄などに次ぐ年長者として, 惣の経営・維持に当たった。(3)近世武家政権において用いられた呼称。 豊臣政権末期には五大老・五奉行間を周旋・調停する三人の大名をいい, 江戸時代の諸藩では家老とともに政務を統轄する執政官をさす場合がある。(4)武家の奥女中のうち, 老女の次席に当たる者。IIちゅうろう【中臈】(1)出家後の安居(アンゴ)の年数によって僧の席次を決めるとき, 上中下に分けた場合の中位に位する者。(2)後宮などに仕えた女官で, 小上臈と下臈の中間に位する中級の者。(3)武家の女中。 御中(オナカ)。(4)江戸幕府大奥の女官。 上臈年寄の下に位するもの。 大名の奥女中にもいう。IIIちゅうろう【柱廊】柱と屋根だけの, 壁のない吹き放し廊下。 コロネード。IVちゅうろう【虫蝋】⇒ いぼたろう(水蝋樹蝋)
Japanese explanatory dictionaries. 2013.